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薄明に寄せて

薄明に寄せて

21 août 2025


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8月のリサイタルが近づいてまいりました。

今年2度目の音楽文化堂さんでのソロリサイタルですが、前回とは打って変わって定番のギターレパートリーを中心にプログラムを組んでおります。

タレガのアルハンブラの思い出、ソルの魔笛の主題による変奏曲、トローバのソナティナ、バッハのフーガ、バリオスの大聖堂などを演奏予定です。


またギターの音色(おんしょく)表現に焦点を当てて、武満徹の「すべては薄明のなかで」という作品も演奏させていただきます。

これは画家パウル・クレーの絵画「Das ganze Dämmernd(英題:All in Twilight)」から着想を得て、ジュリアン・ブリームの委嘱により書かれた曲です。

まるで薄く色を塗り重ねていくように、ハーモニクスや和音が重なり、揺らぎ、うつろう。タイトル通り夕刻の薄れ日のような作品だと思います。


それでは当日皆様にお会いできるのを心より楽しみにしております!


平岡奏

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